今後、高い確率で発生が予想される巨大地震に、北海道沖を震源とする千島海溝地震があります。宮城でも10メートル以上の津波が予想されていて、専門家の観測で、それを裏付けるプレートの動きも見えてきました。
巨大地震「千島海溝モデル」とは
多賀城高校の生徒:
「防災対策をすれば亡くなってしまう人は8割減らせると言われています」
3月9日、仙台で開かれた防災フォーラムで、多賀城高校の生徒がワークショップを開きました。テーマは、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」。

北海道沖の千島海溝沿いや三陸沖の日本海溝沿いでマグニチュード7以上の地震が起きた場合に、その後、発生する可能性があるマグニチュード9クラスの巨大地震への注意を促す情報です。
多賀城高校の生徒:
「後発地震注意情報は社会活動を制限するものではないため、どう判断するかは個人に問われます」
この巨大地震による宮城県の被害想定は、「日本海溝モデル」が震度6強で津波の高さは16メートル、津波による死者は8500人。

一方、「千島海溝モデル」は、震源が遠いため震度は3以下ですが、津波の高さは11メートルで、震災後に整備された防潮堤を越える計算です。死者は5200人にのぼります。

場合によっては、前震にあたる地震が無く、注意情報が出されずにいきなり北海道沖の千島海溝沿いや三陸沖の日本海溝沿いでマグニチュード9クラスの巨大地震が起こるケースもあります。