東北に誘われた…
増子キャスター:
東北での撮影を通して気に入った土地や美しいなと感じた場所はありましたか。
藤井道人監督:
東北で撮影が決まった理由が、化女沼の旧遊園地(宮城県大崎市)だったんですね。なんかあそこはすごい愛嬌があるというか、広さだったりとか。きっとここで遊んだ家族、いろんな人がいっぱいいるだろうし、なんかそこである種ちょっとこう、心霊スポット感もちょっとあるんですけども、そこに確実に何かが残っていたんですよね。なので、化女沼の遊園地があったから、東北に誘われたんじゃないのかなって。

増子キャスター:
2月29日から公開されています。皆さんにどういう風に作品が届いてほしいですか。
藤井道人監督:
やっぱり人は1人では絶対生きていけなくて、そしてその大事な人たちとある種、支え合って生きている。そんな世界を僕が信じてますし。ただ、もし自分の中でも、いつか来る別れだったりとか、そういうものに折り合いがつかなかったら、きっとそういう時に映画っていうのものが助けてくれると僕は信じていて。なので、今回のパレードというものも、そういう喪失だったりとかやりきれなさっていうものにそっと横にいてあげられるような映画になってくれたらいいなと思ってます。

群像劇なので、いろんな側面から何度も見て楽しめる映画になってると思いますので、いろんな人に見てほしいです。