かつて会津街道(越後街道)の裏街道が通っていたという新潟県阿賀町鹿瀬の夏渡戸集落の『鍾馗様』には、他の集落にはない特徴があります。

『“女性の”鍾馗様』も作って、2体を祭っているというのです。
【夏渡戸区長 江花一実さん】
「旅の人が往来するので、街道のどちらからも災厄が入ってくるという心配があったので2体必要、“どうせ2体作るなら男女”という単純な発想なんじゃないかな…」

かつて阿賀町では、津川地域にある大牧集落などの5か所で“鍾馗様”が作られていました。
しかし今年は、鹿瀬地区の夏渡戸(なつわど)集落と、三川地域の熊渡(くまわたり)集落の2つだけです。
他の集落は、高齢化と人手不足で、鍾馗様を作ることができませんでした。