東電の風評被害対策は?敷地内でヒラメ飼育のワケ

処理水放出の現場は、いまどうなっているのか。福島第一原発に井上キャスターが入った。

井上キャスター
「これ全部、処理水が入っていると考えていいですか?」

東電担当者
「そうですね、はい」

処理水とは、発生する汚染水から、大部分の放射性物質を取り除いたものだ。

だが「トリチウム」という放射性物質は除去できず、処理水は巨大なタンクに貯まり続けてきた。それを基準値より大幅に低い濃度に薄めて放出する。

井上キャスター
「これ以上増やすとなると…」

東電担当者
「これ以上、敷地の中に建設するということになると、廃炉作業が進まなくなってしまう」

海洋放出は避けられないという東京電力。では、風評被害対策はどうするのか。実は…

井上キャスター
「おおお!!」

東電は、原発敷地内で「ヒラメ」や「アワビ」を飼育。処理水が含まれた海水で育ったものと、含まれていない海水で育ったものとを、比べている。

東電担当者
「普通の海水で飼育しているヒラメと、大きさ、身長体重、成長の度合いは全く変わりありませんし、死亡率も変わりありません」

トリチウムは、ヒラメなどの体内に一旦は取り込まれるが、処理水が含まれない海水に移すと排出されるとみられることがわかったという。

東電担当者
「こういう形で飼育している状況を発信することで風評被害の抑制に貢献できるかなと思っています」

こうして安全性を発信する東電。しかし菊地さんは…

原釜港 最年少船長 菊地栄達さん(31)
「処理水で、(今後)20~30年みたいな声を聞く中で、親としては子どもが乗るころにはフラットな環境でやらせたかったですよ」