「検査して、売れないし…。ショックでした」

13年前、原釜港を激しい揺れと津波が襲った。高校を卒業し、漁師になろうとしていた菊地さん。だが、原発事故の影響で、しばらくは、魚の安全確認を行う試験操業しかできなかった。
井上キャスター
「あのころ大変だったんじゃないですか?獲っても、検査して…」

原釜港 最年少船長 菊地栄達さん(31)
「検査して、売れないし…。ショックでした。自分が獲ってきたものがみんなに受け入れられないというのはショックで」

そんな菊地さんを支えたのが、震災の翌年に生まれた新たないのち、長男・航世くん。
3年前、ようやく全種類の魚を出荷できるようになると、菊地さんは「家族のために」と懸命に魚を獲り、港で最も若い船長になった。
漁師仲間
「若いのに頑張っている」
先輩漁師
「優秀だからこっちの方が情報提供してもらっている」
いま、4人の子の父親になった菊地さん。長男・航世くんは、この春、中学生になる。航世くんが父に語った将来の夢。それは…

原釜港 最年少船長 菊地栄達さん(31)
「何になるの?」
長男・航世くん
「漁師」
井上キャスター
「即座に『漁師になりたい』ってぱっと出てくるのは、父親としてどう?」
原釜港 最年少船長 菊地栄達さん(31)
「嬉しいですね。自分がやっていることやってもらえるのは嬉しい」

だが一方で、航世くんの将来が不安になる出来事が…。去年から、原発処理水が海に放出されるようになったのだ。














