派閥の論理ではない「政策集団」を~”会員50人”が持つ意味 

勉強会の立ち上げにあたって、自民党内では「総裁選に向けた基盤固め狙いだろう」などとささやかれた。

実際、勉強会に参加し、高市氏を支える議員は、「会員を増やそうと焦ってはいないが、50人の会員をグリップすることが大事」と語る。

自民党の総裁選に出馬するためには推薦人を20人確保する必要があるが、50人もの会員がいる勉強会をやり続けていれば、推薦人確保とともに総裁選でも十分に戦えるのではないか、と読んでいるのだ。

しかし、当の高市氏本人は「総裁選を見据えた動きではない」と主張する。実際、勉強会を立ち上げて以降、裏金事件によって各派閥が解散する方針を打ち出し、無派閥議員は7割に増えているが、勉強会の会員を増やそうとする動きは見られない。では、この勉強会が意味するところは何なのか。高市氏の周辺は次のように背景を語る。

「派閥の論理ではなく、政策や価値観が一致した人が応援してくれることが一番」

議員が集まるのは、あくまで高市氏と共に政策を学ぶため。カネや人事が密接に絡む旧来の「派閥」と異なり、勉強会を重ねて、純粋に高市氏の政治姿勢に共感した人が集まれば、結果として本来自民党が目指した「政策集団」が作れるというのだ。