浜田敬子さん「決断し改革を進めることはトップにしかできない」

そんな環境下での島田チェアマンの決断について、理事の一人でジャーナリストの浜田敬子さんは、「先に結論を決めたのがすごい」と指摘します。浜田さんによると、「半分を女性にすることを決断し、改革を進めることはトップにしかできないこと」で、登用人数だけでなく、リーグが必要とする分野や強化したい分野をまず決めて、それに沿って人選をしていった島田チェアマンの手法は、能力ある女性を探し出す『お手本』だと評価しています。
島田チェアマンが重視したのは「名前より実績」。理事の女性たちは、マーケティングやダイバーシティ、国際戦略、メディア対応などのスペシャリスト。理事会では、それぞれの専門分野にもとづいた意見だけでなく、経営やグローバルな観点、人材育成、リスク管理など多重的な意見が交わされていて、こうした議論に、島田チェアマン自身も刺激を受けています。
さらに理事会に参加するBリーグのマネージャー20数人も、外部理事らが示す一般企業的な観点を知って、「まるで研修を受けているような学び」と良い効果を感じているそうです。それに加えて女性理事たちの発言や立ち居振る舞いは、Bリーグで働く女性にとってのロールモデルとなり、彼女たちの成長にも寄与するといった良いサイクルが生まれていると、島田さんは感じています。