Bリーグ「大改革」に向けて求めていること

決断したのは、「女性の視点が欲しかった」と言い切るBリーグのチェアマン島田慎二さんです。島田さんは、2026年に予定されているリーグの大改革に向けて、スポーツ以外の分野からのプロフェッショナルで多角的な意見が必要であることや、Bリーグは女性や子どものファンが多く、ターゲットゾーンの観点からのアドバイスを求めていることを理由に挙げました。
女性の登用について、「ちまちまやるんじゃなくて、思い切ってやることが大事」と思った島田チェアマンは、外部理事を全員女性にしたい旨をBリーグ役員に伝え、賛同を得ました。数十人の女性候補者を洗い出しましたが、「みなさん甲乙つけ難かった」ほど人材が豊富だったそうです。
日本では、ポストは男性のものという意識がまだまだ強く、女性の登用については、「女性の意欲が低い」「ポストに見合った女性の実力者がいない」などとされて、政府の『指導的地位の女性割合を30%程度達成』という目標も叶わず、当初の2020年から2030年の達成に後ろ倒ししているのが現状です。