冬の冷え込みが“目覚まし時計”代わり!休眠打破

桜が開花するためには、春の暖かさだけでなく、冬の冷え込みも重要な存在です。そもそも桜の花芽(将来のつぼみ)は、秋に生長しないよう休眠状態となっています。
冬の低温に一定期間さらされることで休眠から目覚め、春に向けて生長を始める、これが「休眠打破」と呼ばれる現象です。桜にとっては、冬の冷え込みが“目覚まし時計”代わりになるわけです。
この冬(12月から2月)の全国の平均気温は平年より1.27度高く、史上2番目で、2020年(平年差+1.43度)に次ぐ記録的な暖冬となりました。冷え込みが足りず、休眠打破がうまくいかなかった(目覚まし時計が鳴らなかった)、特に西日本の太平洋側を中心に、今年の桜は“お寝坊さん”状態になっていることが考えられます。