「ロマンス詐欺」その手口とは
「ロマンス詐欺」の具体的な手口を見ていきましょう。

【熊本市50代女性】
好意を寄せていた男に約560万円をだまし取られました。きっかけは、ビジネス向けのSNSで、シンガポール出身の“ジョンソン”と名乗る男が「日本人の友達が欲しい」とコンタクトを取ってきました。K-POPアイドルのような顔写真だったということです。
LINEのやり取りを頻繁に重ね、誘惑。やり取りを始めて2週間後「投資の勉強を一緒にしよう」と言われ、“暗号資産の取引”ができるアプリ「CBEX」を使ったそうです。男に操作方法を教えてもらうと、画面に“利益”が表示されました。
また、投資したお金を引き出そうとすると、「(お金を)一気に出すと、不正を疑われる」「納税しなければならない」などアプリからの指示があり、女性は指示に従い、約200万円を振り込んでしまいました。お金は引き出せずに詐欺に気がついた、ということです。
ホラン千秋キャスター:
投資自体は「リスクがつきまとうもの」だと思います。しかし、安易に誰かにお金を預けたり、聞いたことがないアプリにお金を振り込んだりしないように、自分でも気をつけて勉強しなければいけないな、と思います。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
いま政府が旗振って「貯蓄から投資へ」という流れを作ろうとしていて、なんとなく「株も上がってるから儲かりそうだ」ということもある。そうなると有名人やエコノミストを頼りにして儲けていこう、というところを非常に巧みに狙ってますよね。だから「投資には元々リスクが伴う」ということをもう一回勉強し直す、周知徹底させることが必要でしょうね。