『低反発バットの導入』にいち早く動いていた高校

この高校野球史のなかで大きな変革となる『低反発バットの導入』にいち早く動いていた高校があります。

それが去年(2023年)10月、強豪 神村学園(鹿児島)、明豊(大分)を破り創部18年目にして初の九州大会優勝、甲子園出場を決めた熊本国府。

チームを率いる山田祐揮(やまだ ゆうき)監督(30)は、導入が決まった2年前からチーム作りを始めていた。

山田監督「(低反発バット導入を)見越して練習を積ませたので、そうなるよと。君たちが3年生になった時にはそういう野球になるんだと。私としては、この春からというのは我々が目指してきた野球がいよいよ始まるなと思っている」

”守って勝つ“ 山田監督は『打球が飛ばなくなれば守備が一番大事になる』と部員に話してきました。

そのため、チームの全体練習は8割が守備練習。

残り2割の打撃練習でも、ランナーを置いて様々なシチュエーションを作り、守備の連携を磨いてきました。

九州大会優勝を掴んだ明豊(大分)明豊(大分)との決勝戦では、奪った27個のアウトのうち15個のアウトは内野ゴロ。堅い守備の国府を見せつけた試合でした。

それは山田監督の方針が色濃くでた結果だと野田主将は話します。

野田希主将(2年)
「練習の時から守備に関しては特にピリついた空気で練習に取り組めている。それが九州大会などで良いプレーができた要因だと感じています」