「カメラが捉えた 波が生まれる瞬間」

砂の塊が地すべりを起こすと、先ほどの実験よりも大きく水面が下がった。

その後、水面は反動で盛り上がり、先ほどよりも水面が大きくうねり、波となる。この波が水面を伝わって広がっていく。

斜面の逆側に作った陸地近くの映像を見てみると、一度波が引いた後に…

大きな波が一気に陸地に乗り上げ、家や木を押し流した。

波は一度ではなくその後も何度か押し寄せた。この実験では、波の高さは最大で約3.5センチにまで達した。

さらに驚くことに、地すべりが起きた直後には、斜面が崩れた側の陸地にも波が到達していた。この実験のように陸地の近くで地すべりが起きると、津波はすぐに襲ってくる可能性がある。