「地すべりの瞬間 水面はどう動く?」

水面の変化は、真横からの映像で捉えた。元の水面の高さに赤い線を引いて比較すると、地すべりとほぼ同時に、斜面の真上の水面が砂の動きに引っ張られるようにして下がる。

いったん下がった水面は、その後反動で盛り上がる。そして周囲の水面に揺らぎが広がった。

このときの実験では、水面が変化した高さは最大で約1センチだった。

実験は、砂の種類や勾配を変えて複数回行い、砂の滑り方や波の大きさを確かめた。

次はより大規模な地すべりを再現してみる。角度は先ほどよりも急な約30度、海底の地形の中でも比較的急な勾配を想定している。また、岩などが崩れ落ちるような地すべりを再現するため、砂をセメントで固めて大きな塊を作った。

斜面の逆側の陸地には家や木の模型を置いた。どれほどの波が起こるのか。