地震発生の『時期に関して』かなり難しい

特に地図で赤く塗られている地域の北側と南側でスロースリップが頻発しています。かなり詳細に分布がわかっています。ただし、今のところ、地震発生の時期に関しては、かなり難しいと思っています。スロースリップは特定時期に発生するというより、年に何回も頻発していますので、そのどれが南海トラフ地震と直接結びつくのかっていうのを見分けることは大変難しい状況にあります。
また、ひずみを分散させる技術があればいいんですけれども、やはり人間が制御できるレベルではない大規模な現象なので、難しいです。
ただ、時期は難しいけれど、どのぐらいの地震の規模なのかっていうのは、プレート境界のスロースリップの分布等が詳細にわかってきていますので、以前よりは規模の範囲がわかるようになってきたと思います。
――地震の発生確率などは、数字としてよく出てくるんですが、どこまで正確に言えるものなのでしょうか。