30年以内の震度6弱以上の発生確率 大阪の31%は高いのか?

(京都大学防災研究所 西川友章助教)なかなか難しいところだとは思います。確率は、過去の経験とたくさんの仮定に基づいて計算されてますので、非常に大きな不確かさがある数字です。『誤差が大きいということを理解して』使用する必要があると思います。

――そんな中、こんな数字も出ています。30年以内の震度6弱以上の発生確率です。徳島市77%、和歌山市70%、奈良市64%、神戸市48%、大阪市31%、京都市15%、大津市13%。近畿地方でもずいぶん数字に差があります。

(京都大学防災研究所 西川友章助教)特に南海トラフの海側で、南海トラフに近い方は大きな確率になっています。また、日本全国で見たら大阪の31%もかなり高い方に入ります。

確率が大きいところでは、常にそういう危険性がありますので注意する必要があります。比較的確率が小さい場所でも、まだ把握されていない活断層などが存在する可能性もありますから、常に注意を怠らないことが重要です。(2024年3月4日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

◎西川友章:京都大学防災研究所・助教 スロースリップと地震活動の関係を研究