アルビレディースをさらに進化、深化させるために

新潟で女子チームの指導を初めて7か月。橋川監督の“原則”に基づいて、選手たちはいきいきとプレーしているように見えます。

WEリーグカップは準優勝、リーグ戦は7試合を終えて3位。タイトルに手が届く位置にいる中で、橋川監督は「勝つことやプレーの質を上げていくことはもちろんだけれど」としたうえで、もっと大切な部分があると話します。

「プロサッカー選手になっていくときに、その土台、人間性っていうよりは考え方をしっかり持っておかないと、やっぱ上でも通用しないですし、憧れの存在にもなれないです」

タイトル獲得という目標達成には、並大抵の努力では叶わないのかもしれません。
橋川監督は目標達成のためには「本気でチャレンジすることが必要」と強調します。

「1本のシュート、1本のパス。本当にここのこだわりを、常に毎回毎回のトレーニングでこだわれるかどうかですよね。そのこだわった先に、自分たちの成長があって、その成長が1人1人の成長がチーム力になってっていう形になる」

最後に、今監督をやっていて楽しいかと橋川監督に聞いてみると、笑顔を見せながら、こう話してくれました。

「めちゃくちゃ楽しいですね。これだけね、本当に判断力があってテクニックがある選手たちがいて…普段はガチャガチャうるさいときがあるんですけど、本当にぱっと試合に向かう瞬間、これだけ切り替わる選手たちってすごいですよ。試合に入る瞬間の選手たちはちょっとかっこいいって感じですね。何とか少しでも彼女たちが成長するための手助けができたら…そう思っています」

アルビレディースがタイトルを目指したその先に、新潟の女子サッカーの新たな未来が待っているのかもしれません。