日本ウミガメ協議会 若月元樹理事
「アオウミガメは増加しているのは間違いないと言えると思いますね。黒島では調査をやっていて年々増えている傾向にあって、さらにドローンを使って上空を撮っても、一番多い時では50頭ぐらい確認出来た」

増加しているウミガメ。その要因について日本ウミガメ協会理事の若月さんは―

日本ウミガメ協議会 若月元樹 理事
「ウミガメの捕獲には特別採捕許可というのが存在し、昔は沖縄でウミガメ専門漁師とかウミガメを取り扱う飲食店とかあったのも事実。(以前は)利用と保護がうまいこといっていた動物なのかなと感じるが、最近はちょっと保護の方が強くなっている感があってそこに危険性を感じる」

利用と保護の均衡が保たれていないことを懸念しています。
加えて、増えることでアオウミガメ自身にも危機が及ぶのでは?と危惧しています。

日本ウミガメ協議会 若月元樹理事
「アオウミガメが増えすぎると、成長速度が遅くなる。エサがなくなって、沖縄もそのうちアオウミガメの成長スピードが落ちる。つまり藻場がすくなくなるって、心配もしている。」

“保護”と“増加”で揺れるアオウミガメの今、若月さんは価値観の“バランスが必要”だと指摘します。

日本ウミガメ協議会 若月元樹理事
「いろんな価値観があっていいと思っているので、今問題なのは守らなきゃいけないんだという価値観だけを優先してしまっているがゆえにいろんなバランスが崩れてきているのではないかと思っています。」