異例の“深夜国会”与野党の攻防「持ち越し」 過去最長 2時間54分

山本恵里伽キャスター
深夜まで与野党の攻防が続いていた国会から青木孝仁記者の報告です。

青木記者
国会では与野党双方が一歩も主張を譲らない、まさに“ガチンコ対決”を繰り広げていましたが、急転直下、いったん仕切り直すことになりました。

立憲民主党 安住淳 国対委員長
「本気でやっぱり戦うときは、こうやって戦うということを私はやっぱり貫徹したい」

事の発端は、来年度予算案の審議をめぐって自民党の小野寺委員長が委員会での採決を職権で決めたことでした。「審議が尽くされていない」と猛反発した立憲民主党は、採決を阻止するため、小野寺委員長に対する解任決議案を提出しました。

立憲民主党 山井和則 衆院議員
「裏金問題を幕引きするから、小野寺委員長は解任に値するんじゃないですか」

その後、解任決議案を採決するために行われた衆院本会議では、山井議員が大量の資料を持ち込み、自民党の裏金問題を批判。衆議院では憲政史上、最長となる2時間54分の趣旨弁明を行いました。その後、夜になって今度は鈴木財務大臣に対する不信任決議案を立憲民主党が提出し、抵抗しましたが、与党などの反対多数で否決されました。

深夜国会となりましたが、与野党が『一時休戦』することで合意し、極めて異例ですが土曜日を使って仕切り直すことで、徹夜国会は避けられることになりました。