耐震化工事をした住宅を訪ねました。


長野市の荒井さんは、築60年ほどの和風住宅をリフォームとあわせて耐震補強をすることにしました。

(夫の宏太さん)「以前の家は壁にひびが入ったり壊れている場所も多かったので、次に地震がきたら崩れるんじゃないかと思っていたのでそこも重視してました」

建築会社が行った耐震診断の結果は基準の「1」に対して「0.4」。

震度6弱の揺れで倒壊の恐れがあるとされる数値です。

補強のポイントは「窓」です。

「既存の建物は全面開口といってサッシが全面にあったが建物のバランスを考えて、間に耐力壁という地震に強い壁を開口の間に設けて耐震の補強をしている」

このほか、柱の間に鉄の棒で筋交いを入れたり…。

柱と梁の間の継ぎ目を金属製のプレートで固定。

補強したポイントは全体で40か所ほどになります。

部屋の数を少なくしたため取り除いた柱や壁もありますが全体のバランスで耐震性は向上、震度7の揺れにも耐える強度になりました。

元日の能登半島地震では長野市でも震度5弱を観測。

優子さんは工事が終わった自宅で子どもたちと過ごしていました。

「揺れていても(ものが)落ちてきそうとかそういう感じはなかった」

「前の家みたいに壁がはがれるとかそういったところが一か所もなかったので安心しました」

工事期間はおよそ7か月費用は2600万円で、このうち耐震補強の経費は250万円ほどだということです。

「耐震補強工事というと費用が莫大にかかるとか家を新築しないといけないのではと心配される方もいるが、予算を聞いたうえでいまできる耐震補強を提案することもできるのでまず声をかけてもらえれば」