世界の貧困問題などを学ぶ佐賀県の高校生がタイのスラム街を訪ね研修活動を行いました。
タイの首都バンコクで、中心部に広がるスラム街。
記者
「日本から来た高校生たちが、バンコク最大のスラムの中を実際に歩き、研修を行っています」
低賃金の労働者ら10万人の貧困層が暮らすクロントイ地区を訪れたのは、佐賀県の東明館高校の生徒13人です。
現地の支援団体の案内でスラムに暮らす住民の家を訪ね、生活の様子を見せてもらうと…
引率者
「このスラムで一番大きな問題は何ですか?」
スラム街の住人
「薬物です」
高校生
「どんな薬物が出回っていますか?」
スラム街の住人
「よくは知らないですが、ヤーバー(安価で粗悪な薬物)や覚せい剤です」
東明館高校は2021年から日本の国際NGOと連携し、世界の紛争や貧困の問題などを学ぶ授業に取り組んでいて、今回はタイだけでなく、ラオスやカンボジアにあるNGOの活動エリアも訪問。ラオスでは、生徒自らが不発弾の爆破処理を体験しました。
高校生
「もし、自分の妹とか親戚とか自分がここ(スラム)に住んでいたら、どういう生活をしてるんだろうと想像しながら見て回ることができた」
「やはり一人一人がこういう世界に目を向けるのはとても大事なこと」
生徒たちは、この研修で得た課題をもとに、東南アジアへの支援活動に取り組んでいく予定です。
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