地下水の汚染原因の1つである硝酸性窒素を減らすため、熊本県は基準値を超えて検出された市と町に具体的な対策を計画するよう求める方針を明らかにしました。
硝酸性窒素は生活排水や農産物の肥料などが土壌に溶けてできるもので、地下水汚染の原因の1つになっています。

この硝酸性窒素についてきょう(2月27日)の県議会で…。
県の担当者「硝酸性窒素対策の効果的かつ更なる推進を図るため、県の基本計画を
今回初めて策定することとしました」

環境省によりますと、硝酸性窒素は乳幼児が多量に摂取すると「酸素欠乏症」を引き起こし死に至る恐れがあるということです。
昨年度、県と熊本市が地下水の水質調査をしたところ、県内55か所の井戸から基準値を超える硝酸性窒素が検出されたため、県は該当する合志市や菊陽町など11の市と町を取組推進市町村に設定しました。
対象の市と町に対し県は2026年度までに個別に計画を策定するよう求めることにしています。
