韓国で医学部の定員拡大に反対する研修医が一斉に現場を離れた問題をめぐって、韓国政府は今月末までに復帰しなければ医師免許を停止すると警告しました。

今月、韓国政府が来年度から医学部の定員を2000人増やすと発表したところ、研修医たちは反発して一斉に退職届を提出し、現場を離脱しました。

韓国政府によりますと、23日の時点で、研修医のおよそ7割にあたる9006人が現場を離れているということです。

韓国政府 担当者
「今からでも遅くないので、すぐに患者さんの元に戻ってください」

きょう、韓国政府は今月末までに復帰しない研修医に対しては、少なくとも3か月の医師免許の停止処分に加え、捜査などの司法手続きが避けられないと警告。一方で、「今月末までに復帰すれば、責任は問わない」とも呼びかけました。

韓国政府の方針に対し、医師団体は「信じられないレベルの脅迫だ」と強く反発しています。