追加制裁を科すアメリカ
ロシアの大統領選挙が3月に迫る中での、反体制派指導者の突然の死。その波紋は国際社会に広がっています。
バイデン大統領(2月23日):
「アメリカは、プーチンが海外で行っている侵略と国内での抑圧の代償を払わせる」
弾圧受け続けたナワリヌイ氏
アメリカは、ナワリヌイ氏の不審死などの責任を追及するため、ロシア国内外500を超える団体や個人を対象にした追加制裁を発表したのです。
ナワリヌイ氏(映画「ナワリヌイ」より):
「今の権力者は腐敗した泥棒だ。ウラジーミル・プーチンは?」 
聴衆:
「泥棒だ」

大規模な反政府デモを率い、一躍、反体制派リーダーとなったナワリヌイ氏。インターネットを駆使し、政権の汚職を告発、2017年には大統領選への出馬を目指しました。
しかし当局によって出馬は却下。さらに2020年には、飛行機内で神経剤系の物質によると思われる襲撃を受け、かろうじて一命を取り留めます。
ナワリヌイ氏(映画「ナワリヌイ」より):
「僕が生き延びたことに奴らは怒り、刑務所送りだと脅してくる」

それでも回復後、危険を承知の上で、療養先のドイツから帰国。直後に当局により拘束され、懲役19年などの判決を受け、北極圏の刑務所に収監されます。

そして2月16日、突然、死亡が伝えられたのです。
モスクワ市民(2月16日):
「ナワリヌイ氏は何かを変えるための最後の希望の光でした」














