調査で分かるのはクジラの年齢や出身地

――作業中にその爆発する危険性はないんですか。
(国立科学博物館 田島木綿子研究主幹)我々は、爆発しないように、まずガスを抜いてから、だんだん中に行きますので、その辺は多分大丈夫だと思います。
――具体的に何を担当されるんですか。
私は病気が専門ですので、おそらく内臓を担当して、内臓を出したり観察したりっていうことを担当することになると思います。
――では調査で何がわかるのか。死因(餓死と言われている)や年齢、けがや病歴、DNA調査では出身地もわかるということです。
(国立科学博物館 田島木綿子研究主幹)前回「淀さん」は小笠原あたりで生まれたのであろうということがわかりましたので、そういう血縁関係が、DNAからわかります。今回の個体も、どの辺で生まれたのかなどわかると思います。また「淀さん」は46歳ということもわかりました、ただ鯨にとってそれが若いのか年寄りなのかっていうのは難しいんですが、そういうデータを蓄積していくためにも今回の個体も年齢査定はしたいと思っています。