来年9月に開催される東京世界陸上2025の大会ロゴデザイン選定委員会が21日、都内で行われた。大会の象徴となるロゴデザインは昨年11月から公募が始まり、先月15日に締め切られ、368点のデザインが寄せられた。大会デザインは5月に発表される予定。

選定委員会には世界陸上パリ(2003年)で男子200m銅メダリストの末續慎吾さん(43)や、女子100m、200mの日本記録保持者で世界陸上に4回出場(15北京、13モスクワ、11テグ、09ベルリン)している福島千里さん(35)らが選ばれている。

末續さんは「100分の1秒に生きていた人間なのでその感性をいかして、いいロゴにできれば」と話し、「人の心が動くようなロゴになればなと思っています」と選定へ気合が入る。
また福島さんは「選んだロゴを見て選手たちがモチベーションがあがったり、ここを目指したいと思って頑張ってもらえるようなデザインになるといいな」と話した。

第1回となるこの日は委員投票による順位付けを行い、次回(3月)、二次選定委員会で選定委員による最終作品の決定をする。そして4月に世界陸連の承認を得て、5月に発表される。

東京五輪が開催された国立競技場で大会が行われることについて福島さんは「五輪では無観客でしたので、この国立競技場の観客が満員になったところで選手たちに走ってもらえるといいなと期待しています」と笑顔を見せた。
一方、末續さんはロゴを意識したことはあったかと問われると「そんな余裕なかったですね」と会見場を笑わせた。

世界陸上が日本で行われるのは2007年の大阪大会以来となり、東京で開催されるのは1991年以来34年ぶり。同一国で3回目の世界陸上が開催されるのは史上初。
大会は2025年9月13日から21日まで9日間にわたって行われ、約210の国と地域が参加し、49種目が実施される予定。