高校通算140本の歴代最多ホームランを放った、佐々木麟太郎選手が「野球だけにこだわっていない」と学業との両立を誓いました。
アメリカの名門スタンフォード大学への進学に向けて決意を表明した会見では、印象的な言葉が出てきました。解説です。
「一生の喜びを考え決断」 佐々木麟太郎選手 米名門大学へ
井上貴博キャスター:
大学進学について「一瞬の喜びではなく、一生の喜びを考え決断」と表明しました。フレーズ選びも麟太郎選手らしい気がします。
人間・佐々木麟太郎の人生の大きなテーマが「文武両道」というわけです。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
勉強と野球の二刀流ですよね。スタンフォード大学は水泳も強いんですよ。オリンピックで金メダルを7個取ったケイティ・レデッキー選手もスタンフォード大OBです。
文武両道でいうと、かつてオリンピックで金メダルを8個取ったジェニー・トンプソン選手は現役選手をやりながら医学部に行って、今は医師として活躍しています。
日比麻音子キャスター:
そういう選択肢がたくさんあると、競技をやっていない人にもよりプラスに捉えられると思います。
松田丈志さん:
全ての選手がトップを目指しますが、全員がそうなれるわけではありません。両方やっていくことで人間としての幅も広がるし、セカンドキャリアに繋がるキャリア形成ができるのが大きいと思います。
決断の裏に大谷選手からのアドバイスも
井上キャスター:
佐々木麟太郎選手がこの道を開きましたが、春のセンバツに出場する健大高崎高校の佐藤志龍選手は、既にニューヨーク州の大学への進学を発表しています。
スタンフォード大学の野球部は全米チャンピオンに2回なっていて、これまでにメジャーの選手も100人以上輩出しています。
佐々木選手は「理想は2~3年後のドラフトで(MLB・日本のプロ野球で)指名をいただけたら嬉しい」と話していました。
花巻東高校は早い段階からスポーツに科学を取り入れる指導方針もありました。佐々木選手は先輩の菊地雄星選手、大谷翔平選手からアドバイスをいただき、進路の決め手になったという話もしていました。