パレスチナ自治区ガザの保健当局は、イスラエル軍による南部の病院への襲撃で患者5人が死亡したと発表しました。

ガザ保健当局は15日、イスラエル軍が襲撃したガザ南部ハンユニスのナセル病院で、患者5人が死亡したと明らかにしました。5人はいずれも集中治療室で治療を受けていましたが、襲撃によって停電が発生し、酸素の供給ができなくなったことで死亡したということです。

病院内部には今も多数の患者と職員が取り残されているということで、保健当局は「彼らの命に対する責任は、イスラエル軍が負っている」などと襲撃を非難しています。

一方、イスラエル軍の広報官は16日、“去年10月のイスラム組織ハマスの奇襲に関与した20人以上をこの病院で拘束した”と発表。さらに、“迫撃砲や手りゅう弾などの武器を押収した”と主張しています。