「臭いものに蓋をしたいときに持ち出す論理」 専門家は全国の追悼碑に影響する可能性を懸念

群馬大学の藤井正希准教授は、今回のケースが全国の追悼碑に影響する可能性を懸念している。

群馬大学(憲法学) 藤井正希 准教授
「意図的ではないにしろ、そういう人たちの主張を助長して喜ばせるような、そういう動きを県がとってしまった。今回、そこが大きな私は禍根を残すと思っています」

日下部キャスター
「何かの意図を持って抗議をすれば、そこが論争の対象になっちゃうと、つまり行政としては、公平性を保てないと言って全て群馬の今回のようなケースになってしまう」

群馬大学(憲法学) 藤井 准教授
「県立公園に、例えば日の丸を掲げたとするじゃないですか。その時に、日の丸を国旗として認めないという人たちが、日の丸の前で抗議活動、反対運動を行ったとしますよね」

「県の論理でいけば、日の丸は『紛争の対象になった』。ですから『公園施設としてふさわしい性格を失った』から今後掲げないということになる。しかし、そうは絶対考えない。都合よく臭いものに蓋をしたいときに持ち出す論理だと、私は思ってます」