南シナ海の領有権をめぐり対立を深める中国とフィリピン。両国の船が衝突寸前まで接近です。

JNNが4日、南シナ海で撮影した映像。フィリピン沿岸警備隊の巡視船に中国海警局の艦船が並んで航行しています。

こちらは双方が領有権を主張する南沙諸島の海域。中国側から無線で退去するよう警告されたフィリピン沿岸警備隊は…

フィリピン沿岸警備隊
「我々は国際法及び国内法に従って航行している。我々の航路に近づかないよう要求する」

国際仲裁裁判所は2016年に中国側の領有権の主張を認めない判決を出していますが、中国側はこれを拒否。対立が続いているのです。

この日、フィリピン沿岸警備隊は実効支配の拠点とする座礁した軍艦に物資を届ける補給作戦にあたっていました。

記者
「かなり近い!10ヤードもない!」

フィリピンの船を取り囲むように接近する中国の艦船。フィリピン側によると、その距離はわずか1メートルで衝突寸前でした。

さらに大型の砲などを備えた中国海軍の軍艦が近くに姿を見せたほか、中国軍の偵察機も上空を通過するなど、現場は緊迫した雰囲気に。

至近距離での“にらみ合い”はおよそ4時間にわたって続きました。

フィリピン側は「中国側は国際法に違反し、危険な操縦で我々の業務を妨害した」と非難していますが、中国側は「中国の許可なく侵入した船を尾行し、効果的に規制した」と強調。双方の対立は深まるばかりです。