(ブルームバーグ):好調が続く株式市場は、マクロ戦略を得意とするブレバン・ハワード・アセット・マネジメントの追い風となっている。
ブルームバーグが確認した投資家向け資料によると、112億ドル(約1兆7800億円)規模のBHマスター・ファンドでは昨年、株式取引関連の利益が、金利や為替など本来の主力分野での損失を補った。
この資料によると、同ファンドでは今年1-3月(第1四半期)も株式部門が最も好調だった。一方で金利取引部門が少なくとも過去5四半期で最大の損失を記録し、ファンド全体では約1%の損失となった。
事情に詳しい関係者によると、ブレバン・ハワード最古参のファンドであるBHマスターは、その後損失から持ち直し、5月15日時点で年初来3.7%上昇した。同関係者によると、別の大型マルチストラテジー型ヘッジファンド、BHアルファ・ストラテジーズも同期間に4.2%のリターンを上げた。この関係者は非公開情報を理由に匿名で語った。
マクロヘッジファンドは債券や通貨、商品、株式などへの投資を通じ、経済の変動から利益を狙う。ブレバン・ハワードは20年以上前から株式取引を行っているが、ここ数四半期ではその取り組みを強化していた。株式相場の上昇が続く中、著名トレーダーのファッシュ・ゴルチン氏が積極的な役割を果たしている。
米規制当局への最新提出資料を基にブルームバーグが集計したデータによると、ブレバン・ハワードのファンドが保有する米株や上場投資信託(ETF)は、約2000銘柄に急増した。2024年末の2倍を超えている。資料によると、こうした投資の時価総額は3月末時点で約90億ドル。24年12月時点の24億ドルから大きく増加している。
英領チャネル諸島ジャージーに本社を置くブレバン・ハワードの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Brevan Macro Hedge Fund Offsets Rates Trading Losses With Stocks(抜粋)
--取材協力:Donal Griffin、Matt Mancuso.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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