(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、企業や労働者が人工知能(AI)の活用を模索する過程で、生産性の伸びが鈍化する可能性があると述べ、AIの恩恵が経済全体に波及するまでには時間を要する恐れがあるとの考えを示した。
英中銀が公表したベイリー総裁の21日の講演原稿によると、総裁はAIは過去の技術革新に比べて経済への影響がはるかに早く現れる可能性が高い一方、「成長に大きく寄与するまでには、なお一定の時間がかかる可能性が高い」と述べた。
ベイリー氏は、減速する英国経済が大規模な技術革新のサイクルの谷間にあると指摘、同国の低調な経済成長を押し上げる最大のけん引役候補としてAIを挙げてきた。調査では、企業がAIを積極的に導入し、若年層の採用を抑制していることが示されているものの、成長押し上げ効果を示す兆候は依然として乏しい。
講演でベイリー氏は、企業がAIを活用して生産性向上を図る中、生産性に与える影響はJ字型の軌道をたどる可能性があると説明した。
同氏によれば、「初期段階では試行錯誤の局面にあるため、生産性の伸びが鈍化する可能性は十分にある」という。「AIはまさにその段階にあるのかもしれない。少なくとも私はそう考えている」とも述べた。
原題:BOE’s Bailey Says AI Will Take Time to Feed Through to Growth
(抜粋)
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