「ビッグモーター」による保険金の不正請求問題で「損保ジャパン」の白川儀一社長が去年夏の役員会議で不正の可能性を知りながら取り引き再開をうながす発言をしていたことがわかりました。
この問題で損保ジャパンはビッグモーターの保険金請求に不正の可能性があるとの情報を受けていましたが、大手損保三社のなかで、唯一取引を再開していました。
関係者によりますと、損保ジャパンの白川儀一社長は去年7月の役員会議で、当時のビッグモーターの兼重社長が示した再発防止に向けた取り組みが本気ならば信じようという趣旨の発言をし、取引の再開を促していたということです。
損保ジャパンはビッグモーターに37人の出向者を出すなど親密な関係にあったことから追加調査を行えば信頼関係が損なわれることを懸念したとみられ、今後、経営責任が問われる事態になる可能性もあります。
鈴木俊一金融担当大臣
「取引の再開に関しましては、経営陣の関与を含め、1社だけが顧客紹介を再開した経緯について報告を求めている」
鈴木大臣は一連の不正行為に関連し、保険者保護に欠ける場合は、法令に基づいて厳正に対処したいと述べました。

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