東京電力・福島第一原発の処理水を海に放出する方針をめぐり、野村農林水産大臣は「海洋放出は必ず来る」として、日本産の海産物などの風評対策に力を入れる考えを示しました。

野村哲郎農水大臣
「いつかの時点で海洋放出は必ず来る。風評被害で、特に海産物について制限されることがないように取り組んでいかなければならない」

野村農水大臣は、処理水の海洋放出の時期については「政府内でいつという話は聞こえてきていない」としながらも、「政府内で慎重に検討を進めながら対応していく」として、風評対策に力を入れる姿勢を改めて強調しました。

また、処理水の放出に反対する中国が先月から日本からの食品を税関で留め置いていることで生鮮海産物の輸出が滞っていることについては「科学的な根拠に基づいていない」として、「払拭してもらうよう中国政府に働きかけている」と説明しました。