苦境の続く楽天モバイルにソフトバンクの宮川社長がエールを送りました。
ソフトバンク 宮川潤一社長
「楽天さんが本当に悲願に思われてるプラチナバンドの獲得ですから、おそらく楽天さんが取られることになると思いますけど、本当にそうなったときにはおめでとうと言って引こうかなと思っています」
屋内や地下でもつながりやすい携帯電話の周波数帯「プラチナバンド」。
現在、楽天モバイルには割り当てがなく、楽天はプラチナバンドの割り当てを強く求めています。
総務省は今年秋にプラチナバンドの一部を新たに事業者1社に割り当てる方針ですが、ソフトバンクの宮川社長は楽天モバイルに割り当てられるだろうと予想。
その際には「おめでとう」と言ってソフトバンクは引き下がる考えを示しました。
その上で、携帯キャリアの先輩として楽天モバイルにプラチナバンドが割り当てられた後の対応について注文をつけました。
ソフトバンク 宮川潤一社長
「ただ一言、キャリアの先輩として申し上げたいと思うのは、電波の有効利用という通信キャリアとしての責務がありますから。(プラチナバンドを)取られたらしっかり設備投資をしていただきたい」
また、会見で宮川社長は自民党が検討を進めている、政府の保有するNTT株の売却について通信業界の公正な競争の観点から次のように話しました。
ソフトバンク 宮川潤一社長
「公正競争という観点でNTTのあり方というものが、今まで整理をされてきた。これがなし崩し的にNTTへの規制だけが緩和されるというようなことにならないように高い関心を持ってこの議論を注視してまいりたい」
NTTの株式についてはNTT法で政府が3分の1以上保有することが義務付けられていて、巨大な資本を持つNTTが競争を妨げないよう規制しています。
ソフトバンクの宮川社長はNTTの完全民営化に向けた議論でNTTへの規制だけが緩和され、通信業界の公正な競争が阻害されないよう議論を見守りたいとしました。

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