EU=ヨーロッパ連合が福島第一原発の事故を理由に設けた日本産食品の輸入規制について、野村農水大臣は、来月3日から完全に撤廃されると明らかにしました。
東京電力・福島第一原発の事故後、EUでは福島県産の魚をはじめとする10の県で生産された日本産の食品を対象に輸入規制を行っていました。
農水省はきのう、EUの輸入規制が完全に撤廃される時期について、早ければ8月としていましたが、野村農水大臣はきょうの会見で、来月3日から完全に撤廃されると明らかにしました。
一方で、処理水を海洋に放出した場合、日本の水産物の有数な輸出先である香港は今週、東京や福島など10の都県からの水産物の輸入を禁止する方針を発表しました。
これについて野村大臣は「対象の都道府県も品目も拡大するので相当の影響が出ると想定される」と指摘。引き続き科学的根拠に基づき、規制の早期撤廃と規制強化を行わないよう求めていく考えを示しました。

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