東京外国為替市場で円相場が一時、1ドル=138円台前半をつけ、1か月半ぶりの円高水準となりました。
現在は138円台半ばで取引されている円相場ですが、急激な値動きに、市場では緊張感が漂っています。
きょうの東京外国為替市場では円相場が一時、1ドル=138円台前半をつけ、1か月半ぶりの円高水準となりました。
きっかけは、昨夜発表されたアメリカの消費者物価です。アメリカの物価上昇が市場の予想を下回り、インフレの鈍化が確認されたことで中央銀行にあたるFRBの金融引き締めが長期化するとの見方が後退。アメリカの長期金利が低下し、ドルを売って円を買う動きが強まりました。
先月末には145円台まで円安が進んでいた円相場は、この2週間で7円、先週の144円からはわずか1週間足らずで6円も円高方向に進んでいます。
さらに今月末には、日銀の金融政策決定会合も控えています。
市場では日銀が金融政策の修正に動くとの見方が強まりつつありますが、仮に日銀が政策を修正すれば、一段と円高方向に進む可能性もあるため、市場の警戒は当面、続くことになります。

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