半導体素材大手のJSRは、官民ファンドの産業革新投資機構からの買収を受け入れると表明しました。官民合わせて9000億円を超える巨額の買収です。
JSR株の26日の終値は1株あたり3934円ですが、産業革新投資機構が今年12月下旬をめどに開始を目指している「TOB=株式の公開買い付け」では1株あたり4350円に設定。
買収総額は官民合わせて9000億円を超える見込みで、TOBが成立すればJSRは上場廃止となる見通しです。
JSRは、「フォトレジスト」と呼ばれる半導体の製造に欠かせない材料で世界シェアがトップクラスです。
機構の買収によってJSRは「国策会社」となり、経営資源を半導体に集中し、政府が経済安全保障上の重要物資と定める半導体の供給網の強化に繋げたい考えです。

「タワマン節税」に終止符? 相続税評価額が市場価格の6割に マンション相続税評価見直しの全貌と相続対策への影響