ロシア軍は東部ドンバス地方の制圧に向け攻勢を強めていて、ルハンシク州の9割はロシアの支配下にあるということです。また、北東部ハルキウでは砲撃により生後5か月の赤ちゃんを含む9人が犠牲となっています。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「占領者がきょう再びハルキウを攻撃しました。9人の死者が確認されています」
ウクライナのゼレンスキー大統領は26日、第二の都市北東部ハルキウが攻撃を受け、市民9人が死亡したことを明らかにしました。生後5か月の赤ちゃんも犠牲になったということです。
また、東部ルハンシク州の州知事は州の95%がロシアの支配下にあると説明。25日には長時間の砲撃を受け3人が死亡し、26日も要衝セベロドネツクの付近で戦闘が続いているとしています。ウクライナの軍高官はルハンシク州ではロシア側が優位な状況にあると認めています。
こうした中、プーチン大統領は。
ロシア プーチン大統領
「農業部門でみれば、ロシアは依然として世界最大の小麦の輸出国だ」
世界有数の穀倉地帯ウクライナへの侵攻で世界的な食糧危機に対する懸念が高まる中、プーチン大統領は「ロシアは世界最大の小麦輸出国だ」と強調。また、この日イタリアのドラギ首相との電話会談では、ロシアが食糧危機を引き起こしているとの指摘に「状況が悪化したのは欧米による制裁のためだ」と主張しました。
そのうえで「制裁が解除されればロシアは食糧危機の解決に貢献する用意がある」として食糧供給には制裁の解除が必要だとの考えを示しています。

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