経団連は定時総会を開き、就任3年目を迎えた十倉会長は来年以降も賃上げの勢いを継続し、経済の好循環を実現させる考えを強調しました。

経団連 十倉雅和 会長
「成長と分配の好循環の実現を通じて、日本経済にダイナミズムを取り戻し、世界における日本の存在感を高めていく決意です」

経団連の十倉会長は定時総会で、ことしの春闘では「およそ30年ぶりに3.9%の高い水準の賃上げが実現できた」と指摘。来年以降も賃上げの勢いを続け、経団連が重視する成長と分配の好循環の実現に向け取り組む考えを強調しました。

また、少子化の問題については「待ったなしの状況だ」としたうえで、若い世代が抱える将来への不安や閉塞感の払拭が必要だと訴えました。

2021年6月に就任した十倉会長は、2期4年の任期の折り返しとなります。

また、経団連は、日本生命の筒井義信会長やNTTの澤田純会長、水や環境関連のビジネスを展開する「ヴェオリア・ジャパン」の野田由美子会長ら6人を新たな副会長に選任。野田氏は外資系企業から初めての副会長への起用で、IT大手「DeNA」の南場智子会長に続いて、2人目の女性副会長となります。