ホンダが2026年に自動車レースのF1に復帰。EV=電気自動車に集中するため、撤退していたホンダ。復帰のワケは?
自動車レース最高峰のF1。その舞台にホンダが帰ってきます。
ホンダ 三部敏宏 社長
「フォーミュラ・ワン世界選手権に参加することを決定いたしました」
ホンダは2026年にレーシングチームの「アストンマーティン」と組み、復帰すると発表しました。
1964年。日本の自動車メーカーとして、初めてF1に参入。創業者・本田宗一郎氏の決断でした。
その後“音速の貴公子”と呼ばれたアイルトン・セナがハンドルを握り、連戦連勝。世界に「エンジンのホンダ」という異名をとどろかせました。
しかし…
ホンダ 八郷隆弘 社長(当時)
「F1で培ってきたエネルギーマネジメント技術や燃料技術、様々な技術と、その技術者のリソースを環境に振り向けたい」
ホンダはEVなどの開発に資源を投入するとして、2021年シーズンを最後に撤退。その理由は“脱エンジン”でした。
ホンダ 三部敏宏 社長
「カーボンニュートラル技術を研ぎ澄ますのに最適の環境と考えています」
では、なぜ復帰するのでしょうか?
背景にあるのは、F1のルール変更です。2026年シーズンから▼電気エネルギーの比率を高めることや、▼CO2の排出が実質ゼロになる合成燃料の使用が義務化されます。会社の脱炭素化の方向性と合致したため、復帰を決めたということです。

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