米投資会社KKRは、スポーツ投資とセカンダリー投資を手がけるアークトス・パートナーズを買収することで合意した。事情に詳しい関係者が明らかにしたもので、この取引はアークトスの評価額を約10億ドル(約1570億円)とし、現経営陣は留任するとしている。

関係者によれば、両社は米国の主要プロスポーツリーグから取引の承認を得る手続きを進めている。関係者は部外秘情報を理由に匿名で語った。

取引には、共同創業者のイアン・チャールズ氏を含むアークトスの経営幹部向け報奨措置が含まれており、評価額は約15億ドルに近づく可能性がある。合意条件では、チャールズ氏が引き続き事業の責任者を務め、他の幹部と共にKKR株を付与される。また、チャールズ氏らは、ファンドの投資利益の一部を運用マネジャーが受け取る「キャリード・インタレスト」の既存分を保持できるとされた。

KKRとアークトスの広報担当者はいずれもコメントを控えた。ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ナショナル・ホッケー・リーグ(NHL)、メジャーリーグ・ベースボール(MLB)、ナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)の担当者にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。

運用資産約150億ドルのアークトスを買収することで、KKRはプライベート市場で急成長する二つの分野、スポーツ投資とセカンダリー投資に足場を築くことになる。関係者の一部によると、KKRは他のセカンダリー投資会社の買収も検討したが、最終的に入札で競り負けたという。KKRの運用資産残高は昨年9月末時点で7230億ドルだった。

スポーツ投資の先駆けであるアークトスは、NBAのゴールデンステート・ウォリアーズやユタ・ジャズ、MLBのロサンゼルス・ドジャースやヒューストン・アストロズの持ち分を保有するほか、NFLのロサンゼルス・チャージャーズやNHLのニュージャージー・デビルズにも出資している。

関係者によると、リーグ側の承認は複数の条件に基づく。選手がKKRの投資先企業の広告活動に関与していないかなど、利益相反の有無の確認も含まれる。

また、KKRは自社の財務基盤を使ってアークトスを買収し、同社はKKRの資産運用事業の一部となると関係者は述べた。

原題:KKR Agrees to Buy Sports Investor Arctos at $1 Billion Valuation(抜粋)

--取材協力:Randall Williams.

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