大手総合商社7社の昨年度の決算が出そろい、資源価格の上昇や円安を背景に7社中6社で過去最高益となりました。また、三菱商事、三井物産は、総合商社として初めて純利益が1兆円を超えました。
三菱商事は、1年間の最終的な利益が1兆1806億円と、前の年度に比べて25.9%増えたと発表しました。過去最高の利益となりました。
また、2日に決算を発表した三井物産も、最終的な利益が前の年度と比べて23.6%増えた1兆1306億円で、過去最高だったと発表しました。
総合商社で最終的な利益が1兆円を超えたのは三菱商事、三井物産の2社が初めてです。
資源価格が上昇したことや歴史的な円安を背景に商社業界では好決算が続いていて、このほかにも伊藤忠商事が純利益が8005億円と過去2番目の高さに。住友商事は5651億円、丸紅は5430億円、豊田通商が2841億円、双日が1112億円と、いずれも1年間の純利益が過去最高となっています。
一方で、今年4月から1年間の業績見通しについては、資源価格が落ち着きを取り戻すことや為替の動向などを踏まえ、各社ともに減益の予想となっています。

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