「アサヒ飲料」が公開した新しい自動販売機。その名も「CO2を食べる自動販売機」です。仕掛けは自販機の中にありました。

記者
「自動販売機の扉の内側にあるこちらのスペースに、CO2を吸収する特殊な素材を設置するということです」

ポイントはCO2を吸収する白い粉です。自販機の稼働で発生する二酸化炭素のおよそ2割を吸収できるといいます。

実際に粉が入った袋にCO2を入れてみると、20秒ほどで吸収されて袋がしぼみました。自販機1台あたり、スギの木およそ20本分相当のCO2が吸収できるといいます。

アサヒ飲料 米女太一社長
「大気中のCO2を吸収する木と同じような役割を果たすために、都会の中に森を作るをコンセプトに展開していく」

「アサヒ飲料」は、2030年までに温室効果ガスの排出をゼロにする「カーボンニュートラル」の自販機の開発を目指すということです。また、CO2を取り込んだ吸収剤は肥料やコンクリートに加工するなど再利用を進めたいとしています。