経団連の十倉会長は、性的マイノリティの人たちへの理解を促進するための法案審議が国内で進まないことについて、欧米に比べての遅れを「恥ずかしい」と苦言を呈しました。

経団連 十倉会長
「世界は差別禁止ですよね。理解増進ではなくて、日本はその前段階のLGBTQ理解増進。理解増進を出すのすら議論しているというのはいかがなものかと。出すことによって差別が増進されるとか訳の分からない議論がされているように感じます」

経団連の十倉会長はこのように話し、性的マイノリティの人たちへの理解を促進するための法案審議などを進めるべきだと指摘しました。

また、先月のアメリカ訪問で日本のLGBTQへの取り組みを聞かれた際に、「国会で議論されようとしていると答えるのも恥ずかしいくらいだった」と振り返りました。

その上で、「多様性こそ社会活性化の源だ」とし、経団連では、採用活動や職場での差別禁止を徹底していると強調しました。