街角の景気実感を示す2月の景気ウォッチャー調査は、4か月ぶりに上昇しました。コロナ感染者の減少やインバウンドの回復、入学式などの春の行事にまつわるギフト需要の強さを指摘する声が寄せられています。

内閣府が発表した「景気ウォッチャー調査」によりますと、2月の景気の現状を示す指数は、前の月より3.5ポイント上昇し52.0となりました。4か月ぶりの上昇です。また、5か月ぶりに全国の全ての地域で上昇しました。新型コロナの感染者数の減少などが影響しました。

現状の景気の基調判断については「景気は緩やかに持ち直している」と、5か月ぶりに引き上げられました。

「イベントやコンサートが開催されるようになり、インバウンドの観光客も増えてきており、徐々に良くなっている」(東海・タクシー運転手)や「入学式や卒業式など春の行事におけるウェアや、ギフトなどを中心に動きが出始めている」(北陸・百貨店)などの声が寄せられています。

先行きについて、百貨店(近畿)からは、「マスク着用の緩和、新型コロナウイルスの5類感染症への移行など外に出かけることへの規制は間違いなく緩和が進む」など期待感が聞かれているということです。

先行きについて、内閣府は、「価格上昇の影響等を懸念しつつも緩やかな持ち直しが続くとみている」としています。