カルビーは2030年度に向けた成長戦略を発表し、「じゃがりこ」をグローバルブランドに育成するなど、海外事業を拡大するほか、環境などのESG対応や設備投資にあわせて1400億円を投じると発表しました。
4月に新社長に就任する 江原信副社長
「国内市場のブランド価値を高めて収益性を磨いて、成長領域である海外と新規領域に投資をしていく。そして全体としての収益アップを図っていく。トータルの全体のポートフォリオの変革に努めてまいります」
4月に新社長に就任する江原副社長は、2030年度に向けた成長戦略を発表しました。
これまでの経営を振り返り、▼付加価値の向上が進まず、量を販売する戦略から脱却できていなかった。▼リソースの配分が成長領域へ投下できていなかったなどと分析。
今後3年間を構造改革期と位置づけて、収益力の強化や事業ポートフォリオの変革に挑むと明らかにしました。
具体的には、海外の売上高の比率を2025年度には30%以上にまで引き上げるため、北米と中国での事業を拡大する計画で、中長期的には「じゃがりこ」をグローバルブランドに育成する考えです。
アグリビジネスの強化も含め、今後成長が見込める新規分野に合計800億円程度を投資します。
また、地球環境への配慮や、持続可能なサプライチェーンの構築に向けたESG投資やポテトチップスなどの製造工場を新たに広島に建設するなど、効率化に向けた設備投資に600億円程度を投じます。

世界人口は2084年に103億人でピークに 日本・韓国の深刻な高齢化と北米・豪州の移民流入 人口減少や高齢化は技術革新を誘発するプラスの側面を持つ可能性