日銀が金融政策を変更するのではとの思惑から、国債市場では長期国債に売り注文が集まり、およそ1か月ぶりに日銀が上限とする「0.5%程度」を一時上回りました。
国内の債権市場では、きのうまで7営業日連続で長期金利の利回りが日銀が上限とする「0.5」に張り付いていましたが、きょう、一時0.505%をつけ、先月18日以来、1か月ぶりに日銀の上限「0.5%」を上回りました。
日銀では、黒田総裁のもと10年間にわたって異次元の金融緩和を続けてきましたが、市場では3月9日・10日に行われる黒田総裁にとって最後の金融政策決定会合で金融政策の修正が行われるのではないかとの観測が根強くあります。
また、政府は次の日銀総裁に植田和男氏を起用する人事案を国会に提出していて、今週金曜日に植田氏と、2人の副総裁候補の所信聴取が行われる予定で、市場関係者は「所信聴取で植田氏らから『出口戦略』に言及する発言があるかどうか注目されている」としています。

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