去年1年間で、東京都へ転入してきた人の数が転出者を上回る「転入超過」が3年ぶりに増加しました。コロナ禍で緩和されていた東京一極集中の傾向が再び強まりました。

総務省は去年1年間に都道府県別に転入してきた人と転出した人の数の差を調べた人口移動報告を発表しました。

それによりますと、東京都では転入者が転出者を上回る「転入超過」が3万8023人となり、おととしと比べて3万人以上増えました。

東京都の「転入超過」はコロナ前は毎年7万人から8万人程度で推移していましたが、コロナ禍の2020年は3万人台、2021年は過去最少の5433人と減少傾向となっていました。

コロナ禍を機に人口の「東京一極集中」の流れが弱まっていましたが、社会経済活動が再開し始めたことで3年ぶりに強まった形です。