静岡県牧之原市での通園バス置き去り事件を受けた政府の会議が開かれ、全体の1割前後の保育園や幼稚園で、再発防止に向けた研修が不十分であることが明らかになりました。

送迎バス安全管理に関する関係府省会議は、去年9月、静岡県牧之原市で通園バスに置き去りにされ、3歳の女の子が亡くなった事件を受けて開かれているもので、5回目のきょうは去年12月に行われた全国の幼稚園や保育園などへの実地調査の結果が公表されました。

バスを乗り降りする際の確認や保護者や職員の間での連絡については9割弱の施設で行われているものの、事故の再発防止に向けた「園内研修」に関しては5~15%ほどの施設で課題がみられる、との報告がありました。

小倉こども政策担当大臣
「我々は決してこの事故を風化をさせず、胸に刻み、そして二度とこういった事故を発生させないという強い決意と覚悟のもとで対策をさらに前に進めていただきたい」

小倉大臣は、通園バスに設置を義務づけている安全装置について、今年6月までに3万7000台を供給できる見込みだと述べました。現在運行しているバスに対して十分な量だということです。