ベッセント米財務長官は、AIが人類存亡に関わるリスクをもたらしかねないと著名な開発企業トップらが警告したことについて、人騒がせで無益だと批判し、自主規制を行い、解決策を提示するよう業界に求めた。

ベッセント財務長官は米ニュースサイト、アクシオスとのインタビューで、「あらゆる事態に備える必要があるとは思うが、AIコミュニティーの一部から発信される解決策のない人騒がせな取り越し苦労は、リーダーシップとは言えない」と語った。インタビュー内容が3日に公開された。

米AI開発企業アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)は先月、AIが人類に及ぼすリスクが高まっていると主張し、最先端モデルの開発ペースを落とすよう訴えた。OpenAIのサム・アルトマンCEO、xAIを率いるイーロン・マスク氏もアモデイ氏の考えに同意すると直ちに表明した。

マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏は、AIには「10億人の死者」を出す威力があると警告し、政府による規制を呼びかけた。

AI業界の経営幹部らが規制を求めていることについて問われたベッセント氏は、「それなら彼らはペースを落とすべきだ。われわれは安全な加速を望んでいる。中国にリードを奪われてはならない。責任を負うべきは研究開発主体の人々だ。そのような考え方に彼らも賛同するようになったと思う」と発言した。

ベッセント米財務長官

トランプ米大統領は9月29日にホワイトハウスで開いたAI業界トップとの会合で、新たな連邦規制の導入案を退ける一方、外部監査を用いてAIシステムの安全性を評価するアイデアを支持した。

ベッセント財務長官はアクシオスに対し、米政府は不確実性を抑制し、重大インシデントに関する警告を共有し、AIの問題がエスカレートしたり、グローバルに拡散したりする前に米中両国が対応できるようにするため、二国間通報システムを通じてリスク軽減を図ることを目指すと説明した。

原題:Bessent Says AI Industry Must Own Its Risks and Find Solutions(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.